【懐古録】2007年8月⑦ベトナム さよならホーチミン…ちょっとだけ人生観を変えた出来事もあった
シンガポールをハブに東南アジア4ヶ国を巡った旅、最初の国ベトナム・ホーチミン最終編。
ローカルバスに乗って郊外の市場へ行ったはいいが…。
Contents
日程
2007年8月17日 ~27 日
8/17 – 19 ホーチミン
8/19 – 22 シンガポール
8/22 – 27 サムイ島
この記事は3日目・8月19日午後
ローカル過ぎたビンタイ市場
チョロンのバスターミナルに到着すると、そこは今までドキュメンタリー番組でしか見たことのなかった”ザ・アジア”。 直感で「なんかヤバいとこ来た」と思ってバスを降りたら市場へ歩く前にササっとアクセサリー全部外してバッグは小脇にギュッと挟み込む。だって、周りバッグ持ってる人すらいないんだから。みんな多分ゼニを直接ポケットに入れて手ぶらで歩いているみたいな雰囲気。
地図を頼りに、ビンタイ市場に行ってみるとこれまた無茶苦茶ローカルな市場じゃないか。アジア有数の中華街として一応日本のガイドブックなんかにも必ず乗ってはいるけど交通手段がタクシーかバスという旅行者にはなかなかハードルの高い場所なので、実際他に日本人なんて見かけない(´;ω;`)
(注:スマホの地図などでローカルなところの移動が簡単になった今は多くなったと思います)
市内中心部にある観光名所ベンタイン市場とは違って、ここはベトナム人相手の商売をするところ。誰も話しかけても来ない。積み上げられた商品の間、人一人通るのがやっとの薄暗い通路を歩いてはみたものの、なんだか落ち着かない。きっとここでゴハン食べたら安いんだろうけどおなか壊すかもしれないし、ベトナム人しかいない食堂街で食べる勇気もなかった。
写真もさっと撮ってカメラひっこめるから、ブレブレですね(^^;
(実際、ここの市場の人達は外国人全然気にしてないからそこまでする必要ないんだけどね)
市場の外には天秤オバチャンの屋台もあった。
1人でシンガポールのちょっとローカルなマーケットに行ったことはあっても、ここまでディープなところは初めてだったので一回りするだけで疲れてしまった…。
初めて途上国の貧困を目の前にする
(この章長いですので、ワープしたい方はこちらへ)
「とりあえず一通り見たし帰ろ!ええもん見さしてもらいましたわ~」と市場を出ると、誰かが私の腕を力なさげに叩くのです。
見ると7~8歳くらいだろうか、ベトナム人の女の子がもっと小さい妹を連れて立っていた。彼女は言葉もなく手を口に当ててパクパクとしてる。
「あー参ったなぁ」と思った。どうしたらいいかわからなくて。とりあえず「うー食べ物持ってないんだよね」と首を横に振ってまた歩き出したら、また付いてきて相変わらずパクパクとジェスチャーをしてるんです。
バスターミナルに向かう為に道路を渡ってもまだついてきた。
「ごめんね、食べ物持ってないから」ともう一度首を横に振ってまた歩き出したらがっかりして市場の方へ戻っていった。
「なんだか悪いことしたかな」と思ってバスに乗り込みました。
バスがターミナルを出て先ほどの市場の前を通ると、女の子達が白人の観光客に追い払われているのが見えて、どんどん罪悪感が沸いてしまった。
あのこ達の生活を援助できなくても1回おなかいっぱいご飯を食べるくらいのお金をあげることはできたんじゃないか?
きっと私の財布に入ってるベトナムドンは使いきれないまま海を渡れば、ただの紙切れになってしまう…。
でも、これはあの子達にとってはどんなに価値のあるものか。
例え私が何もあげずに離れたことを悔いて空港のドネーションに$100入れたとしたって、あの子達には届かないでしょう。
それよりも、目の前で助けを求めてる幼い子に何故手を差し伸べてやれないんだろ?
このままベトナムを離れたらきっと後悔してしまう。
いても立ってもいられず、バスが市内のターミナルに着いた時もう一度乗ってきたバスに乗り込んでチョロンに向かいました。そしてまた30分かけてビンタイ市場へ。
市場に戻ると女の子はいませんでした。
それでもずっと市場の周りや中、食堂街を探したけどいない。
半ば諦めてたとき、市場から白人の団体の後ろをつけてた女の子達を発見!
そこでも何ももらえず、またがっかりとした表情で団体から離れていった女の子に近づいて10000ドンと持っていたペンギンのキーホルダーを手渡し、二人の頭をなでてあげた。
最初彼女たちはきょとんとしてたけど、振り返って手を振ったら笑顔で手を振りかえしてくれた。
この国離れる前に、あの子達の笑顔が見れて良かった…。
ただの自己満足かもしれないし、ほんとにベトナムのためあの子のためになることなのかもわからないけど、「これでよかったんだ」と思った。
帰りのバスがまたターミナルを出て市場の前を通ったとき、女の子達はいませんでした。
「食堂街でおいしいものたべてるといいな」と思ってチョロンを後にしました。
この頃のベトナムって、こういう切ない街でもあったんです。
ガイドブックではグルメだエステだスイーツだ!だったけど、本ではわからない悲しい現実みたいなのを感じることが実際に街でありました。
結局こういう局面でのアクションって、自分の感情をどう処理するかってことであってその子にとってとか国にとってっていうのは答え出ないですよね。もしかしたらいわゆるプロ物乞いで親が子供使って稼いでる可能性もあるし、お金あげちゃったらその子たちの為にはならないという考えもあると思うし。でもその裏側なんてのは一瞬で見抜くことができないから、そういう子たちに出会った時にお金でもお菓子でもあげたいと思ったらあげればいいし、良くないと思えばあげなきゃいいと思う。その行動が自分で良いと思うか、後までモヤモヤするのか。この時は初めてこういうことに出会ったこともあり、帰国した後もずっと引きずりそうだったので追いかけてお金をあげるという行動に出たんです。
◆ベンタイン市場の鶏肉のフォー
なんとか感情を処理できて、ベンタインバスターミナルに帰ってきました。
ホッとしたらおなかが減ったので、手っ取り早くベンタイン市場の食堂へ行こう。
ベトナムのパンが美味しいって聞いたから、ベトナム風サンドイッチ「バインミー」を探して市場をウロウロしてみたものの見つからず!!
適当なとこで鶏肉のフォーにした。だって、とっさに出るベトナム語が「フォー」しかなかったから。
なんか確か300円位取られて、「ぼられたのか?」と思ったけど疲れてどうでもよかった。
◆「ケム・バクダン」のココナッツアイス
もうそろそろホテルに戻ってから空港に向かうのだけど、最後の最後にデザート。
ここのココナッツアイスは有名。
凄いボリューム。
アイスにフルーツやキャラメルソース、生クリームが乗ってる。
時間なくてガツガツ食べなきゃいけなかったのが残念。
ただ、「中身をくりぬいてココナツ果実も楽しめる」とありましたが、ほとんど果肉ないのは使いまわしなのか…? アイスもココナッツ味でなくバニラっぽい味したけど…。
さよならホーチミン、さよならベトナム
ホテルからタクシー呼んでもらって空港へ向かいます。
今度はホテルー空港間で65000ドン。
100000ドン出して「釣りはいらねーぜ」(笑) 私2日間で成長したわ…。
アオザイ美人も見納め。
私は青+白の組合せが一番好きだな~。
古いパタパタ出発案内板。
17:15のシンガポール行で帰ります~。
初めてのディープなアジアで、2泊3日の旅にいいところもぎゅっと詰まっていたな…。
これにて2007年8月のベトナム・ホーチミン編は終了。
次はシンガポールです♪
2007年8月の旅
【懐古録】2007年8月①ベトナム 初めてのホーチミンはトラブルからスタート
【懐古録】2007年8月②ベトナム バイク洪水に仰天!街歩きとローカルフード実食
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